ロレンツォのオイル/命の詩 (ユニバーサル・セレクション2008年第10弾) 【初回生産限定】 [DVD]副腎白質ジストロフィーという難病があるということを初めて知りました。この映画では一人息子がこの難病にかかってしまいます。当時はこの難病の存在が知られたばかりで、効果的な治療方法がみつかっていない状態でした。息子を助けるために、両親は医者だけに任せずに自分達も病気のことを図書館に通いつめて文献を調べたりしながら色々と理解して仮説を立てたり、研究者や異業種に働きかけたりします。本当に専門の研究者や医者並み、いや、それ以上ですよね。
最終的にこの映画のタイトルになっている難病に効果があるオイルを発見します。医者は臨床実験で効果を検証する必要があり中立な立場に立たざるを得ず、どうしても時間がかかってしまいます。研究者は分野が絞られるため、実は他の分野で非常に効果があることでも、本人は気づいていないかもしれません。一方、この難病は当時2年で命を落とすとされていたので、この両親には時間がありませんでした。そこで、両親は、医者のアドバイスをききつつ、他の分野の研究者とも意見交換する場を設け、長い時間のかかる臨床試験の結果をまたずに、息子に効果があると思われるオイルを飲ませます。

この映画から研究者や医者とは別の立場・視点から、物事を詳細まで理解しつつ迅速に行動することの重要さを教えてもらいました。