IMG_9204_sタイトルは「こどもプログラミング」ですが、こども向けではなく、親向けの本です。 IT化が進み、ロボットも進化し続けていますが、これからの時代はさらにプログラミングについて理解がある人が必要とされるようになると言われています。

だからと言ってみんながプログラマーを目指せと言っているわけではなく、システムやロボットがどうやって動いているのかをイメージできるようになれば良いのです。今の子供たちは小さいころからスマホやタブレット端末などのコンピュータ機器に囲まれています。これからロボットが増えてくれば、ロボットが身近にいる生活が当たり前になるかもしれません。そんなときにプログラムでできること、できないことなどがわかっていると、コンピュータ機器やロボットをうまく活用できるはずです。


これからは英語よりもプログラミングなのか

「これからは小さいころから英語だ!」と考えて、多くの親が子供が小さいころから英語に触れる機会を作ろうとしていると思います。英語ができれば、世界中の人とコミュニケーションできるのは大きいですよね。電子化が進むことでTwitter、FacebookなどのSNSを使えば、世界中の人とやり取りできるのです。「世界中の人と会話したい」といったはっきりとした目的があれば、自発的に英語を学びたくなりますよね。

従来の学校英語のように、とにかく文法第一、みたいな教え方をする学校はほとんど無くなったのではないでしょうか。今はネイティブの先生が付いて、ゲームなどの遊び要素を取り入れて、まずは英語を生活に取り入れることを目指すところが多いと思います。

最近では、小学校からパソコンを使った学習が行われるようになってきました。実際に息子も小学校でパソコンを触っています。まずはパソコンに慣れる機会を持つという段階ですね。そこからさらに進んで、プログラミングを教育の場に取り入れている学校もあるようです。まだまだ時間としては年間に4時間程度と非常に少ないですが、今後、英語と同じように少しずつ学習時間が増えてくるかもしれません。小さいころから多くの子供たちがプログラミングに触れる機会を持つことは将来、色々な道を選択する上でもよいのではないかと思います。

日本の人口が増えない中で、雇用を支える人材をどう確保するかが課題とされて久しいですが、国家戦略としてもITや人工知能を扱える人材を増やしたいと考えているようです。そうなると、小中高でもプログラミングが必修化される時代がやってくるかもしれませんね。

どんな教材が使われているのか

Scratch2アメリカのMITが開発したスクラッチ(Scratch)は、キャラクターやブロックを組み合わせることで、直感的にキャラクターを制御することができます。ビジュアルプログラミングというジャンルになります。「もし〜だったら、〜する」とか「〜を〜回繰り返す」と言ったブロックをマウスで選択してドロップしてブロック同士をつなげれば、かなり複雑な制御を実現できます。自分で録音した音を出したり、自分で描いた絵を使うことで見た目を変えることもできます。プログラミング言語のような難しいものを覚えることなく、プログラムとはどういうものなのかを理解することができます。

英語も文法ばかりだと、そこでつまづいてしまって、英語を楽しむ前に英語を嫌いになってしまう人も多かったと思います。それと同じようにプログラミング言語から覚えようとすると時間もかかりますし、難易度も高いので、プログラムとは何なのかを知る前に、興味を失ってしまうかもしれません。スクラッチならまずはプログラムの楽しさをきっと知ることができます。


Smalruby スクラッチの他にも、ビスケット(Viscuit)プログラミンスモウルビー(Smalruby)、などのビジュアルプログラミングのアプリが存在します。


結局、こどものころからプログラミングをした方がいいのか

プログラミングは自分で考えてそれを実現する手段となるので、考える力をつけるには色々なことに興味を持つ小さいころに短時間でもよいので触れる機会を持った方が良いと思います。英語と同じで、小さいころに経験しておくと将来の選択肢が増えると思います。別の道に進むとしても、「プログラミングってこういうものなんだ」というのを理解しておくと、システムや自動化、ロボットの導入など、これらの時代にあった手段を取るのに役立つと思います。